ROUND.3 貧乏くじを引く
「鳳、お前腹筋鍛えてサーブ速くなったのかよ」
「ん?ああ。ちょっとだけかな。
どっちかって言うとめいっぱい打ってもコントロールが付くようになったかもしれない」
「…(うかうかしてられねぇ)じゃあ、本当にサーブのためなんだな、腹筋」
「まあ、そうかな?他にも目的はあるけど、日吉には関係ないことだから(笑顔)」
「(くっ…本当にむかつくぜ)そうかよ。俺帰るから、戸締り頼んだぜ」
「ああ、お疲れ」
日吉、帰宅
「宍戸さんのためだなんて、別にわざわざ教えてやる必要ないもんな」
長太郎ひとり居残り、腹筋にいそしむ。
翌日、屋上にて
「あ、向日先輩」
「なんだ日吉〜お前がこんなトコ来るなんて珍しいじゃん」
「教室で聞いたら屋上だって言われたんで」
「わざわざ悪ぃな〜。んで、何の用?」
「昨日の、鳳の話ですけど…」
「ああ、あれな。どうだった??」
「(そんなワクワクした顔されても…)他に目的はあるけど、
俺には関係ないから言わないそうです」
「なんだよー。ケチだなアイツ」
「(ケチ…)俺もう義理は果たしたんで」
「あ、ああ。うん。サンキュ。変なこと頼んで悪かったな。侑士に言っておく。
俺でもよければ練習付き合ってやるから」
「ありがとうございます。じゃあ」
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